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時が土石流のように流れていくっ


はい、流れていきます。
母に言ったら

「まだ序の口だ! これからの数十年はあっと言う間に過ぎてくんだぜ!」

みたいなこと言われました。
ぬー、それは困る。時よとまれ、お前は美しい・・・って別に止まってほしいわけじゃありませんが。
と、ここで羽根崎さんのオリキャラ、時の神を思い出す。
彼と出会えるなら時が止まってしまうな、本気でwww

ということで短いですがこれにて。
続きに小説入ってます。
この間の蓮子の話とクロスオーバーしてます。


 
 

火華(かが)―― 月追の歌
 

 
 

「焚ノ助! 一緒に遊びましょ」
「あー、ついて来るな」

第一印象は、おかしな人間の女童。次に思ったことは並みの妖怪に匹敵する妖気を持つ、怪しい人間。その後は尋常でない気迫を持った仙人に恋慕ううるさい童と思っていた。
おいらには歳の近い妖怪の友達なんかいなかったし、どちらかというと身を隠して一人で過ごしていたことが多かったから、初めは本当に煩かった。童というのはこんなにやかましいものなのか、女というのは一々いらない気をかける生物のか。遠くからしか妖怪の女子どもを見たことがなかったおいらは、なんだか面倒くさかった。
それでもそんなあいつを嫌いではなかった。煩かったけど、退屈ではなかったし多分、気にかけてもらうと言うことが嬉しかったのかもしれない。
別に人間のことなんておいらは好きじゃないしどちらかというと嫌いだった。醜いし、馬鹿だし。でも不思議とあいつのことはそう思わなかった。時々あの天然仙人に相手にされなくて、少し寂しそうに童らしからぬ、女の顔であの仙人を見つめているのを見た時、頭をぽんと撫でてやった。守りたいとか大層な感情を抱いたんじゃなくて、ただああ、仕方のない奴だと少し思った程度。
あいつが妖怪を引き寄せやすい体質だから、食おうとする奴をちょっかい出さね―ように、一蹴してやった。それは衣の下に隠れた紫の痣やそれが痛むのを我慢しているのを、おいらは少しでも楽にしてやりたいと思っただけ。
おいらにとって、あいつはもう気を許せる友達であり、妹だったからそれは自然のことだった。

友達の幸せを願うことは普通のことだろう。
妹の恋を応援するのも別に特別なことじゃない。
いつもあいつはなにがあっても馬鹿みたいに笑うから
泣かないあいつをおいらは大した奴だと認めていた。

 
 

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