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なにか欠乏症
なんか良い歌を聞くと、切なくなったりもやっとして無性に小説を書きたくなります。
こんばんは、名城です。
というかカラオケに行きたいぃぃぃぃぃ!!
・・・・・・ふう。
最近の近況。
資格試験の一つが終わりました。
なので少し休憩。
しかしすぐに新たな試験勉強が待っているのでうが―――っっな気分です。
なのでしばらくまたサイト更新は難しそうです。
ちょっともんもんしてきたので、続きには前の小説の続きを入れます。
蓮子の小説の続きです。
以上でため置き尽きたので、続きはのせられません 涙
こんばんは、名城です。
というかカラオケに行きたいぃぃぃぃぃ!!
・・・・・・ふう。
最近の近況。
資格試験の一つが終わりました。
なので少し休憩。
しかしすぐに新たな試験勉強が待っているのでうが―――っっな気分です。
なのでしばらくまたサイト更新は難しそうです。
ちょっともんもんしてきたので、続きには前の小説の続きを入れます。
蓮子の小説の続きです。
以上でため置き尽きたので、続きはのせられません 涙
蓮儚(れんぼう)―― 舞咲の唄(仮)2
* * *
「ん……」
妙にまぶしくて、私は身じろぎした。
うっすらと目を開けると目の前には木目の天井。障子の隙間から光が差し込んで、空が薄い紺から白んで有明の時が訪れていた。もう日は昇っていることに気づいた。
「夢……」
体を置き上げると、私は目をこすった。まだ頭の中に靄がかかったように曖昧で、しばらくそのままの状態でいた。
ただ、ずっと先ほどまで見ていた夢を思い出しながら。
でも段々と目覚めていく思考の中で私は思い出したように顔が赤くなるのを感じた。本当になんて、夢を見たのでしょうっ。
「……あの日の夢など……恥ずかしゅうございますっ」
耐えられなくて思わずそう、つぶやいてしまいました。そしてしばらく顔を両手で隠したままうつむいていました。
でもずっとこのままにはいきません。
パシパシッ
私は自分の顔を少し叩くと、今までの夢のことは忘れることにして身支度を始めた。
「おはようございます、皆さま」
自室から出ると、魑や魍魎の子がいらしたので、挨拶をした。日の光を浴びて翠や赤の体が煌めいている様はまるで彼らが光を放っているようです。可愛らしい彼らは飛蝗みたいに跳ねながら答えていました。本当に朝から彼らを見ると和みますっ。
なんだか朝から良い気分ですっ。
「今日も沢山お遊びいたしましょうねっ」
笑顔でそう申しますと、相手も気持ちが伝わったのでしょう、嬉しそうに跳ねていきました。私も廊下の先へとなるべくはしたなくない程度に足早に歩きました。幼い頃は構わず走っておりましたが、もうそんなに小さくはないのです。女性として少しこれでも自覚し始めたのですよ。
そう思いつつも走りたくてうずうずしてまいりました。
「あ!」
途中でよく知っている者の背中が見えました。毛先が少し焦げ茶で栗毛色の長髪を一つにくくっている、少し日に焼けた少年です。
「焚之助!」
私はその者の名を呼びました。するとぴたりと立ち止まると、彼は顔を此方に向けました。
「おはようございます! 焚之助はいつも早起きでいらっしゃるのですね!」
朝日が昇った時に私は起きたのですが、きっと焚之助はその前から起きていたのでしょう。少し緑の香りがします。山の中を走ってこられたのでしょう。
「別に……おいら、普通だけど」
私の言葉に焚之助はなんともないと言う感じで、無表情に答えました。
この頃わかったのですが、焚之助は照れると無表情になるらしいのです。だからきっと今少し照れてらっしゃるのですねっ。なんだか嬉しくなって彼を改めて見ました。
が、そこで私は彼の頭に目が釘付けになってしまいました。
あ、ああっ! 今日はなんと幸運なんでしょう。焚之助が、あの焚之助の頭がっ。
私は固まったままじっと彼を見つめていました。
「……なんだ蓮子」
そんな私を変に思われたのでしょう。焚之助は私の視線の先を確認しながら聞いてきました。
「あ、あの」
「なんだ?」
私はもどかしくて、思わず手をわきわきさせていました。それにますます訝しむような表情をされながら、焚之助は少し後ずさった。あ、後ろに下がらないで下さいましっ。
「さ、さし障りがなければと申しますか、ぜ、是非と申しますか……」
「だからなんだ?」
えいや! こうなったらもう我慢できません!
「お耳を触ってもよろしゅうございますかっ!?」
「なっ!?」
カッとその瞬間焚之助の顔が朱に染まった。そして慌てて頭に手をかざした。まぁ! 珍しいお顔を見れました。焚之助もそんなお顔をするのですねっ。
「し、しまった。おいらとしたことが……っ」
手に耳が当たって狸の耳を直し忘れたことに気づいた焚之助は次の瞬間なんと、お耳を隠してしまいました。
「ああ! 焚之助しまわないでっ」
私は焚之助の頭に手を伸ばしました。しかし焚之助は私より背丈がございます。私の手はなんとか顔に届くくらいで宙をかすめていました。
せっかく念願のお耳を触れれると思いましたのにっ。なかなか焚之助のお耳を見ることは叶わなかったのにっ。私は愚か者ですっ。焚之助に告げねばよかったものをっ。あな口惜しや。あな口惜しやっ。
失望のあまり私は知らずと涙目になっていました。
「なにも涙ぐむことはないだろ……」
「おーうおう? わっぱお前、朝から幼子を泣かせるとはなかなかやるなぁ」
「おいらはなにもしてない!」
* * *
「ん……」
妙にまぶしくて、私は身じろぎした。
うっすらと目を開けると目の前には木目の天井。障子の隙間から光が差し込んで、空が薄い紺から白んで有明の時が訪れていた。もう日は昇っていることに気づいた。
「夢……」
体を置き上げると、私は目をこすった。まだ頭の中に靄がかかったように曖昧で、しばらくそのままの状態でいた。
ただ、ずっと先ほどまで見ていた夢を思い出しながら。
でも段々と目覚めていく思考の中で私は思い出したように顔が赤くなるのを感じた。本当になんて、夢を見たのでしょうっ。
「……あの日の夢など……恥ずかしゅうございますっ」
耐えられなくて思わずそう、つぶやいてしまいました。そしてしばらく顔を両手で隠したままうつむいていました。
でもずっとこのままにはいきません。
パシパシッ
私は自分の顔を少し叩くと、今までの夢のことは忘れることにして身支度を始めた。
「おはようございます、皆さま」
自室から出ると、魑や魍魎の子がいらしたので、挨拶をした。日の光を浴びて翠や赤の体が煌めいている様はまるで彼らが光を放っているようです。可愛らしい彼らは飛蝗みたいに跳ねながら答えていました。本当に朝から彼らを見ると和みますっ。
なんだか朝から良い気分ですっ。
「今日も沢山お遊びいたしましょうねっ」
笑顔でそう申しますと、相手も気持ちが伝わったのでしょう、嬉しそうに跳ねていきました。私も廊下の先へとなるべくはしたなくない程度に足早に歩きました。幼い頃は構わず走っておりましたが、もうそんなに小さくはないのです。女性として少しこれでも自覚し始めたのですよ。
そう思いつつも走りたくてうずうずしてまいりました。
「あ!」
途中でよく知っている者の背中が見えました。毛先が少し焦げ茶で栗毛色の長髪を一つにくくっている、少し日に焼けた少年です。
「焚之助!」
私はその者の名を呼びました。するとぴたりと立ち止まると、彼は顔を此方に向けました。
「おはようございます! 焚之助はいつも早起きでいらっしゃるのですね!」
朝日が昇った時に私は起きたのですが、きっと焚之助はその前から起きていたのでしょう。少し緑の香りがします。山の中を走ってこられたのでしょう。
「別に……おいら、普通だけど」
私の言葉に焚之助はなんともないと言う感じで、無表情に答えました。
この頃わかったのですが、焚之助は照れると無表情になるらしいのです。だからきっと今少し照れてらっしゃるのですねっ。なんだか嬉しくなって彼を改めて見ました。
が、そこで私は彼の頭に目が釘付けになってしまいました。
あ、ああっ! 今日はなんと幸運なんでしょう。焚之助が、あの焚之助の頭がっ。
私は固まったままじっと彼を見つめていました。
「……なんだ蓮子」
そんな私を変に思われたのでしょう。焚之助は私の視線の先を確認しながら聞いてきました。
「あ、あの」
「なんだ?」
私はもどかしくて、思わず手をわきわきさせていました。それにますます訝しむような表情をされながら、焚之助は少し後ずさった。あ、後ろに下がらないで下さいましっ。
「さ、さし障りがなければと申しますか、ぜ、是非と申しますか……」
「だからなんだ?」
えいや! こうなったらもう我慢できません!
「お耳を触ってもよろしゅうございますかっ!?」
「なっ!?」
カッとその瞬間焚之助の顔が朱に染まった。そして慌てて頭に手をかざした。まぁ! 珍しいお顔を見れました。焚之助もそんなお顔をするのですねっ。
「し、しまった。おいらとしたことが……っ」
手に耳が当たって狸の耳を直し忘れたことに気づいた焚之助は次の瞬間なんと、お耳を隠してしまいました。
「ああ! 焚之助しまわないでっ」
私は焚之助の頭に手を伸ばしました。しかし焚之助は私より背丈がございます。私の手はなんとか顔に届くくらいで宙をかすめていました。
せっかく念願のお耳を触れれると思いましたのにっ。なかなか焚之助のお耳を見ることは叶わなかったのにっ。私は愚か者ですっ。焚之助に告げねばよかったものをっ。あな口惜しや。あな口惜しやっ。
失望のあまり私は知らずと涙目になっていました。
「なにも涙ぐむことはないだろ……」
「おーうおう? わっぱお前、朝から幼子を泣かせるとはなかなかやるなぁ」
「おいらはなにもしてない!」
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