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― みんなみんな、好きなようにしているのだから ―
最近インフルエンザだけじゃなく、ネット上でウイルスが流行っているようですね。
GEOだかNEOだかウィルスらしい。
一応名城のサイトは現在無事です。
でも鳩歩々さんはとても警戒してらして、サイト更新休止しているらしいです。
あ、鳩歩々さんのサイトも現在は大丈夫なようです。
私も気をつけねば。
あー、ついに滋賀とか京都とかにもインフルエンザの感染者が出てしまいました。
もう、早くなんとかなってほしいです、インフル。
でも長期戦になるとか新聞に出てる、なんでじゃ。
20日に4つ、19日と23日2つづつ、24日に拍手を下さった方、ありがとうございます!
ううう、うれしいですっ。
小説アップしたいです!ぬおおお。拍手でも変えようかっ。(ほんまか)
さて、今回のキャラ名しりとりです。
前回は「ケンジ」だったので「ジ」です。
うーん、いることにはいるがサイトには出てこないキャラだ。なので「シ」で。
と言いますか、名城のキャラは「シ」多いです。
というかネタばれです。いいや(おい)
*――――――――――*
№4 シキオミ
名前:飾臣景介(しきおみえいすけ)
登場作品名:私の鬼ヶ島滞在記
種族:鬼
一人称:私
歳:不明
鬼の世界から人間の世界にちょっくら遊びに行った時、人間の女の子が気に入って既成事実作っちゃった男の鬼(マジで)。
女の子可哀想に。
しかもSです。女の子の泣く姿が好きらしい。更に可哀想。
鬼と言っても、人間の世界では人間と姿は変わりません。ただ気が高ぶると瞳の色は変わりますが。
超美男子です。女の子も決して顔が悪いわけじゃなく、普通よりちょっと可愛いめなのですが、彼のとなりにいるとミジンコな気分になるくらいです。そんな惨めな気分になる女の子を見るのが好きな彼です(おい)
名前は人間世界での名なので、鬼の名前は別にあります。
女の子には教えています。景介と言う名は鬼の世界でも彼女の他誰にも呼ばせません。
何気にラブラブです。
歳ですが、鬼の世界と人間の世界の時間の感じ方が違うので一概に言えないかもしれないので不明。
あえて言うなら本編の年齢では数百歳。人としては30近くですかね。見た目は現在30代くらいです。
*――――――――――*
ここまで読んで下さり、ありがとうございます。
ここで「続き」にちょっとした小説を入れておきます。
拍手に入れるような出来ではないというか、とても読みにくいです。
が、よければどうぞ。
「妖怪と正岡家シリーズ」で知っている人でもわかりにくい話の流れかもしれません。
ちょうど今の時期あたりの設定です。
ちなみにインフルエンザの影響で書いたのではありません。
1年前なんだ、書いたの!しかも手直しなし箇条書きに近い、読者のこと考えてない書き方だ!
先に謝ります! 申し訳ありません!
「げぇほごほっげほっ」
ひどい咳が聞こえて焚之助と智紀はそちらの方へ見た。そこには鼻をすすりながら今しがた食卓へ来た制服に身を包んだ少年――正岡邦雄がいた。すると彼らの視線に気がつくと彼は笑った。
「っはよ」
しかしその声はかすれており、笑顔も少々元気がない。自分の席に着く邦雄を智紀と焚之助はお互いの顔を見合わせながら再び彼を見た。
「兄ちゃん、風邪?」
再び咳き込む邦雄に智紀はご飯を食べながら心配そうに見やった。普段は口数多く、口を開けば隣りに住む幼馴染――吉良錦のことをこちらがうっとおしくなるほどウキウキと幸せそうに話し出すのに今日はそれがない。それが兄の調子の悪さを物語っているようで智紀はいつもならしない心配をした。
「んー・・・・・・。たぶんちげぇよ」
「なんだ、疫病神の眷属の類にでも悪戯されたのか?」
「あ、あー・・・・・・そんな感じ」
焚之助の言葉に苦笑いを浮かべると邦雄はのどが痛むのか、手でさすった。それに顔をしかめると焚之助はため息をついてぽんぽんと慰めるように頭を叩いた。
「かりん酒をお湯割するから飲め。それと無理をするな」
そう言うと彼は台所へ向かった。
「……焚之助まだ大丈夫だよね」
恐る恐る小声で耳打ちしてくる智紀に邦雄はうーんとうなった。
「多少の怪我ならともかく、妖怪によって俺たちが病気になったら・・・・・・原因になった妖怪達……」
「ヤキ入れられそうだな」
「うん、焚之助前切れた時あったもんな。あの時は……」
沈黙すると、彼らの間にヒヤリとした空気が流れた。
「こう見えても焚之助は千年も生きた妖狸だもんな」
「うん、時々忘れるけど」
「気がよさそうなお兄さんは怒ると怖いもんね!」
「そうそう」
と智紀がうなづいたところでふいに二人は下を見た。そこには肩くらいまでの髪を持つ、7歳くらいの子どもがにこにこしながら彼らを見ていた。それは彼らがよく見慣れた妖怪――座敷童子のななとであった。
「おっはよー邦雄くん、智紀くん」
「えぇ!? なないつの間に来てたの?!」
驚いて身を引く智紀にななとは面白そうにちらりと台所にいる焚之助を見ると、再びこちらに顔を向けて笑った。
「焚之助さんが呼んだ、念話で」
― いつのまに!? ―
内心でそう思いながら驚く兄弟ににっこり笑うとななとは言った。
「ぼく、座敷童子でしょ? だからぼくの力を使って少しでも邦雄の病気を治せるよう助太刀するよ」
― なんて気が利く! ―
「そっか、焚之助に治すの手伝うように言われてきたんだ。なな、よくいうこと聞いたね」
「ん? 焚之助さんはなにも言ってないよ?」
「え、呼ばれたって……」
「うん、ご飯できたよって」
「え、じゃあなんで」
「勘」
「え」
「あとはぼくの気まぐれー」
― そう言えば心を読める覚より厄介なのがこいつだった ―
「ということでぼくのご機嫌とったら早く治るよきっと?」
無邪気に笑いながら言うななとに兄弟は乾いた笑みを浮かべた。見た目は子どもでも彼らよりずいぶん長い時を過ごしてきたななとは、聡い。そしてさらには子ども特有の悪戯心を持ち合わせているため、結構機嫌を取るのは難しい。
「なーんてね? 早く治るといいねー邦雄くん」
楽しそうに笑うななとに頭を撫られる邦雄。そしてついでというように頭を撫でられた智紀は、微妙な気持ちになった。
「それにしてもタチ悪いよな、ああいう系の妖怪。あいつらは遊びのつもりだけど、いくら正岡だからって手加減しないんだもんな」
気を取り直しながら智紀はご飯を食べ始めた。
「いやぁちょっと相手にしすぎたんだよな。あんまり喜ぶから」
「何気に邦雄くんは保父さんに向いてるのかもね!」
「や、妖怪の保父は死にそうになるからマジ勘弁」
ぶんぶんと頭を振りながら思いっきり否定する邦雄。
「喜ぶって言ったってさ、兄ちゃん・・・・・・」
ため息をつくと智紀は言った。
「俺は兄ちゃんよりあの時遊ばれた妖怪は少なかったけどさ。結構いたよね」
その言葉に邦雄ははははと笑った。そんな兄を横目にその時のことを思い出したのか、鬱々とした重い空気で智紀は言った。
「俺の場合、俺の場合だけでもだよ? 手長足長、子泣き爺、ジェットばばあ、悪戯好きの妖精×30の軍団に、おとろし、塗り壁、奇声を上げるゲル状の不思議生物に追いかけられたんだよ?」
「あっは人気者―」
「笑い事じゃねーよ」
無邪気に笑うななとの言葉の後、ふと横を見るといつの間にか焚之助が呆れた顔をしてお盆を持っていた。その上には4人分のコップがある。
「いいか、ついこないだ端午の節句が終わって妖怪を寄せ付ける力が少しばかり弱まったとは言え、この季節は気候が変わる時期だ」
「ま、ね」
「いくら馬鹿は風邪を引かないとは言え馬鹿でも病気になるんだぞ」
「え、それオレのこと?」
「病気って色々あるよね!」
「え、否定しろよななと。って何うなづいてんだ智紀、てめぇ」
「とりあえず、お前」
コツとテーブルにコップを置くと焚之助は言った。
「熱があるだろ。学校休め」
一瞬その場に沈黙が流れた。
「い、いやだ!」
顔を引くつかせながら言う邦雄。言い草が子どものようだ。そんな兄に智紀は驚いた表情で彼の額に手を当てた。
「え、熱あんの? うわ! 何やってんだよ何度あるよこれ!」
「あーあぼく黙ってあげたのに」
可哀想にと頭を振るななと。
「ええぇ!?」
それに驚きの表情で彼を見る智紀。
「とりあえずな、休もうな?」
「やだ」
優しく諭す焚之助に間髪入れず、清々しいほどきっぱりと言う邦雄。
「子どもかお前は」
「なにを言われようとオレは譲らねぇ!」
呆れた顔をする焚之助に頑として言うことを聞かない邦雄。熱があるのにもかかわらず、どうしても学校に行きたいらしい。
ため息をつく焚之助はぽつりとつぶやいた。
「錦ちゃんか」
「そうさ! あの超絶可愛い錦と過ごせる学校ライフを削ってまで家で大人しく寝てられるかっ」
「寝ろよ」
冷静な突っ込みを入れる智紀。
「間近で錦を見れるというおいしいシチュエーションを捨てることなどオレには何があってもできん! むしろこのためだけにオレは今まで生きてきたと言っても過言じゃねぇ!」
「いや、錦ちゃんすぐ隣にいるじゃん。何年隣にいると思ってんの。それに錦ちゃんウオッチング毎日してるだろこの腐れ頭」
「違う違う智紀くん。邦雄くんは正常だよ。ただ……」
きゅぽっと
さらさらとどこから出してきたのか出てきた紙に人の顔を書いて、脳の中に漢字を埋めていくななと。脳のほとんどは「錦」で埋められ、「秘」、「悩」、「狂」、「犬」などが一つずつ入っていた。
「……とこういう風に邦雄くんの頭ができてるだけだよ?」
― ……って「犬」!? 何気に「狂」ってひどっ ―
心の中でつっこむ智紀。
「なに言ってんだよ……」
それに呆れた表情を浮かべると、邦雄はななとからマジックを取り、なにかを加えた。
きゅぽ
「……こうだろ」
そこには「狂」をバツにして、代わりに「愛」が付け加えられていた。
― え、そう訂正するの? ―
「なんだ、邦雄くん案外元気だね!」
なんだか心の中で突っ込み満載な智紀をよそに、ぽんっと邦雄の肩に手を置くと笑いながらにななとは言った。そしてビッと親指を立てる邦雄。
「と、言うことでオレはなにがあっても学校へ行く!」
なにも説明になっていないが、くるりと焚之助の方に振りかえると、断固という顔で邦雄は言った。
「……そうか、どうしてもいやなんだな」
「ああ」
しばらく沈黙が降りた。
「……わかった」
「え」
ため息をつくと言った焚之助の言葉に智紀は耳を疑った。どうあっても邦雄を休ませると思ったのに意外だったのだ。
「かりん酒を飲め」
「た、焚之助いいの?」
邦雄にお湯割りしたかりん酒を渡す焚之助に再度聞く智紀。
「なにが?」
「だって兄ちゃんすごい熱……」
「そうだな」
なんともなさそうに言う焚之助に智紀は本当にいいのかと、じっと彼を見た。しかし特に迷っている風でもない。
「そうだなって……」
「邦雄、全部飲んだか?」
焚之助は邦雄の方を向いて確認した。
「うん、サンキュおいしかった」
笑いながら焚之助に言う邦雄。それににっこりと笑みを浮かべる焚之助。
「それはよかった。よし」
とんっ
閃く焚之助の手。
ばたっ
倒れる邦雄とそれを受け止める焚之助。
「……うん、よし」
ええええええええええええぇぇぇ!?
今起きた事態に智紀はぱくぱくと口を開けながら目を見開いた。そのそばでななとは「あはは~やるぅ」と笑っていた。
焚之助は邦雄を昏倒させたのだった。つまり初めから邦雄を学校に行かせる気はさらさらなく、邦雄が絶対言うことをきかないことを見越して一旦納得したと見せかけたのだ。
「わし、邦雄を部屋に寝かせるからななと、鍋見といてくれないか」
「らじゃ!」
― 兄ちゃん強制終了…… ―
鍋を見に行くななとが台所へ行き、焚之助が邦雄を姫様だっこして部屋を出ていく姿を見送りながら智紀は思った。
そう言えば、焚之助は見た目によらず、頑固だったことを彼は思い出した。
「……」
一人残された部屋に沈黙が訪れる。
― どんまい兄ちゃん! ―
爽やかに笑みを浮かべると心の中で合掌する智紀だった。