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祇園、合宿、そして市場


とりあえず、先日祇園祭山鉾巡行行きました&京都の合宿終わった記念に以下つづきに小説を投入。

今日の内にどれだけ小説書けるかリアルタイムでどんどん更新します。
途中でご飯とか犬の散歩とか行ってたら、ちょっと更新が停止したりしますが基本できたものから続きにアップ。
ちなみに正岡家と妖怪のキャラが出てきます。そしてたぶん身内向け。だけどそのまま読んでも楽しめる・・・・・・かな?

ではどうぞ!

 


現在の更新:

・登場人物
・ 1.クラスメイト・イン・市場
・ 2.そして彼は・・・・・・
・ 3.市場に来れた理由

終了
 

※登場人物説明は一番下にあります。
以下本文。
 




ビルが立ち並ぶ大通りの道から小道に折れて、商店街の路を少し通る。
またそこで交わった小路に入った所にある、一際にぎやかな商店街。

店頭の黄色い灯り。
店員が人を呼ぶ声。
漬物やお茶、様々な香りが漂い、人の間を通りすぎる。
少し熱気のこもった湿った空気。
楽しげで、温かい懐かしさが込み上げるような景色。

そこには昔から続く活気のある店、声が飛び交い、人が楽しそうに覗いていく姿が溢れた場所。





錦★市場~四コマ風味的な何か~ 

 


1. クラスメイツ・イン・市場

「すっげぇな、ここ!」
市場の中を歩きながら高校生の少年、浦本遼平が感嘆の声をあげた。
その視線の先には巨大キャベツのある野菜屋があった。ゆうにタイヤくらいの大きさがある。
「っていうかさ、ここってマサちゃんじゃなくてもはしゃぐよなぁ」
「意味が違うがな」
そこに冷静に突っ込みを入れながら、すたすたと歩いて行く少年、根岸尋二。彼はというとちらりと周りを見ているだけでほとんどその歩を止めていない。しかし不意に彼は少し足を止めた。
そこにはあごに手を当てながら所狭しと並ぶ漬物の数々を睨みつける少年。なにやらぶつぶつと呟いているようだ。
「水茄子、買ってこうか。うーん……山椒ちりめんとさしみ湯葉、生麩、千枚漬も買ったし予算がなぁ……でもなぁ」
「前橋、たぶんそこの水茄子、ここの市場で一番でかくて安いぞ」
「なら買った!」
その彼が顔を上げた。この少年は前橋泰樹という。彼ら友達の間では主夫と呼ばれている眼鏡の少年だ。なにらとても嬉々としている表情で水茄子を買っている。
「ってマエちゃん主夫全開だなおいぃ! そして根岸そんなんわかるの!?」
「ま、根岸は一回市場の端から端まで見たからねー。おばちゃんありがとー!」
浦本の言葉にお代を払いながら言う前橋。
「流石神業的記憶力所持者、スーパー根岸! なんか知らねぇけど便利だな!」
「……」
肩を叩きながら笑みを向ける浦本に、根岸はなんだかどっかのスーパーの名前みたいだな、とたまたま視界に入った九条葱を見ながら心の中で思ったのだった。



2そして彼は……



「そう言えばさ、マサちゃんどっか行ったよな」
不意にきょろきょろとまわりを見ながら浦本は言った。
「あ、そういや邦雄いないね」
両手に袋をたくさん携えながら今しがた気が付いた様子の前橋。彼らが話しているのはクラスメイト、正岡邦雄のことだ。ついさっきまでは扇子屋の扇子を見ておみやげにしようか迷っていた姿があったのだが……。
「根岸はあいつどこ行ったか知らね?」
すると浦本の言葉に根岸はさらりと答えた。
「さぁな」
「え、いや、だってマサちゃんの保護者みたいな感じじゃん? ほんと知らねぇの?」
「誰が保護者だ」
「……根岸、すごい不快そうな顔だな」
根岸の反応になんだか呆れた笑いが込み上げて来た前橋。どうやら余程嫌だったらしい。
「えー、マサちゃんどこいったよぉ?」
人ごみの中、はぐれたら見つかりにくい。そんなに広い場所ではないが、何分市場の長さが普通の商店街などと比べたら長い。情けない声を出す浦本に、少し息をつくと前橋は根岸を見た。
「な、根岸」
「あ?」
「邦雄の行きそうなところってわかる?」
「めんどうだ」
「そっか、じゃあいっか」
うんとうなづくと前橋は端的に答える根岸に笑顔を向けた。
「……ってめんどうってことは根岸知ってんのかよおおお!? 教えろよ!?」
そこで突っ込む浦本。
「さっさと茶屋でも入って涼みてぇんだよ」
「いや、なんか気になって来たんですけど!?」
なおも食い下がらず顔を近づけながら根岸に詰める浦本に、根岸は手で近づく彼の頭を押さえた。行動の速い根岸はもうすでに買いものを終えている。動く必要がないなら極力無駄に体力を消費したくないと思っていたのだ。ただでさえ蒸し暑い中である。
しかし観念したのか、彼はため息をついて歩き出した。
「正岡の行動パターン上、あっちだ」
「すげぇマジで知ってんのかよ!」
「あー……そうだな」
「根岸、説明面倒くさいからって適当な言葉言うなよ。知っているって言うか行動パターンと性格を記憶、分析して予測してるんだろ?」
「いや、それ余計すげぇんスけどマエちゃん!?」
とか浦本が前橋の解説に騒いでいるとぴたりと根岸が止まった。
「あれだ」
あごをしゃくる根岸が示す方向に前橋と浦本はばっと見た。

― いた!? ―

確かにそこに邦雄はいた。
だがしかし。

「うっわすっげぇ萌えるっなにこれ錦イン錦市場とかもうなによこれここ錦のためにあるようなもんじゃん! 上にのぼりあるしさっ。つーかお土産に悩む錦かーわいーいぃ、よしきたシャッターチャンス! ってくそっぶれた! あ、でも連射してよかったこっち大丈夫っつーかもうこれマジ萌えるあの物欲しそうな瞳ときたら……ってちょっとちりめんじゃこ口に含んで試食してる錦これいい! 待ち受けゲット! って錦の指を拭いた布きんんんんん! あのっ店員さんっ! これ下さいっ!!!!」

「え、はい?」
「目に耐えがたい行動をするのはやめろ正岡」

少女――錦がさきほどちりめんじゃこを口にして汚れた指を拭いた布きんを店員に欲しいと言う邦雄少年に、根岸が彼の頭を押さえながら戸惑う店員から引きはがした。
「なにをする根岸!?」
「正岡の人間としての尊厳を守った」
「あの店員が錦のだえ……」
「そうか」
「いや考えたら、それを店員が……」
「あーわかったわかった」
「最後までオレの言葉を聞けよ!」
「だりぃ」
「ちょ!?」
そんな邦雄と根岸の応酬がされたところで彼らは浦本と前橋の元へ戻った。やっと頭を離された邦雄は二人に気づいて切望の眼差しで見た。
「なぁお前らも言ってくれよ!」
「えーっとマサちゃん……自重?」
「人間としてそれ以上は学校外ではやったら駄目だ!」
しかし返って来たのは少々失笑気味の浦本と至極真剣な顔で肩を押さえてくる前橋の言葉だった。
「え、なに? オレ、そんなやばかった?」



3.市場に来れた理由



「そもそもなんで平和ミュージアムに平和学習しにきたはずなのに錦市場とか来れてんだろね、俺ら」
不意に疑問を前橋は口にした。それにはっと今更ながら気づいた浦本。根岸はどうでもいいらしい。邦雄に至っては「錦」と書いてあるのぼりを見てはにやけている。
「お楽しみの様だな、お前ら。だがちゃんとマナーは守れよ」
すると後ろから声がかかった。彼らが振り返ると、そこには30歳さしかかったくらいの男の人。
「あ、ハセ先!」
浦本が声を上げた。
彼は彼らの担任の先生、馳川悛(はせがわあらた)通称ハセ先である。
「よ、どんな感じだ?」
「もう、めちゃくちゃ萌えてにやけて有頂天に楽しんでますよ。錦イン錦市場……くっなんて萌える」
「そんなこと聞いてねぇよ。正岡以外は?」
「見て下さい! この京野菜とか、湯葉とかお麩とかいっぱい買ったんですよ!!」
「うん、楽しんでいるようだな。しかし前橋、お前ほんと食材しか買ってなくないか? というか雰囲気女子高生だよお前」
「俺も買いましたよ! 鰹節!」
「おー良い買い物したな。けど削ってない奴買ってどうするんだ浦本?」
「飾ります!」
「食えよ! で、根岸は」
「茶と千本漬」
「渋いな!?」
一通り生徒に聞いては突っ込んでいくハセ先。少し変わったメンバーにため息をつく彼だった。
「そう言えば、平和学習なのになんで錦市場に来たんですか、俺達?」
思い出して前橋が聞くと、暑そうに団扇をあおぎながらハセ先は彼を見た。
「悪いか」
「いえ、もうストライクにナイスです先生! あ、錦が豆腐ソフトクリーム食べてる! なめてる舌かわえぇぇ!!! シャッタああああああ!!!」
「お前に言ってねぇしきもいぞ正岡」
「でも実際どうなんですかぁ?」
浦本の言葉に前橋と根岸はハセ先を見た。もちろん邦雄は錦の方を向いていて全く興味なし。
するとハセ先は事もなげに言った。
「え、オレが来たかったから」

― 先生どれだけ権限持っているんですか!? ―

「実は俺の兄の従弟の伯母の弟の嫁のじいさんの孫の親友の兄が理事長なんだよ」
「つまり他人ですね」
「ちょっと根岸お前記憶力いいからって言っていいことと悪いことがあるだろ」
「これは悪いことですか」
「ちっ、可愛げないなお前」
「先生にしかも男に可愛いって言われても褒め言葉になりませんが」
とりあえず、平和学習なのになぜ錦市場に来れたのかは謎のままであった。


 

登場人物紹介


・浦本 遼平(ウラモト リョウヘイ)

正岡邦雄の友達。通称うらちゃん。
邦雄に突っ込みまくる性格です。
実はそんなに設定がないのに、設定がある邦雄の友(前橋)より現在登場している。
かまいたがりで、多分一人っ子。
高一の時から邦雄と友達。
ノリはいいです。騒ぐの好きです。
しかし、「お前なにやってんの?」と時々自分のことを棚にあげといて、はしゃぐ友人に突っ込むことがあります。
彼曰く、「だって俺ははしゃぎキャラだからさ?」らしいです。
ちなみに邦雄の妖怪寄せの力やその類のことは知りません。

・根岸尋二(ねぎしひろかず)

正岡邦雄の友達。突っ込み属性。
小学生から一緒友達である上、正岡家と妖怪のことを知っているレアな人物。
小さい頃はよく邦雄と共に妖怪達に追いかけられていた。
基本、あまり妖怪にちょっかい出されるタイプではないが、邦雄がいると巻き添えを食らう。
けどそんなことはあまり気にしないいい人。というか自分にとってどうでもいいことは我関せず。
なので多分妖怪が見えていても素で無視。だから妖怪も相手にしない。
特技は神業的な記憶力。
ある意味超マイペースで冷静。
たまに妖怪に群がられている邦雄を置いて自分のことをやっていることもしばしば。
たまにフォローを入れてあげたりする。
一つ下に弟がいる。
また、小学生低学年の従弟が二人いる。何気に面倒見はいい方。


・前橋泰樹(まえはしやすき)

皆から「おかん」や「主夫」と呼ばれている眼鏡の少年。
気配り屋で本当に母親的。面倒みたがり。
料理が好きと言うかもう普通に家事全般やってのけている。
邦雄のことを下の名前で呼ぶが、高校1の時から一緒で根岸よりは短い付き合い。
ある種神経質なところもあるところが欠点。
金勘定において彼に任せれば問題なし。
とりあえずきっとスーパーの主婦の皆さま方に一目置かれていると思う。
そしてきっと奥様方と超仲が良いし、話がはずむ。
なにか主夫的な仕事に幸せを感じちゃっているある意味変な少年かもしれない。


その他彼のキャラ設定はいずこに書いたか忘れたので、これ以上書けません(スミマセン)


 

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